プレミアリーグ順位決め方は、まず勝点の多いクラブが上位となり、勝点が同じ場合は原則として「得失点差→総得点数」の順で比較します。それでも並び、優勝・欧州大会出場・降格を決める必要がある場合は、当該クラブ同士の直接対決で獲得した勝点、直接対決でのアウェーゴール数へと進みます。最終的に2クラブを分けられなければ、中立地でプレーオフを行う規定もあります。この記事では、2026-27シーズンのプレミアリーグ公式ルールを基準に、勝点の計算方法から同勝点時の順位、直接対決が使われる条件、得失点差の計算例まで初心者にも分かりやすく整理します。
プレミアリーグの順位は勝点から決まり同点なら得失点差を比較する
プレミアリーグの順位を理解するうえで最も重要なのは、「直接対決の成績より先に得失点差を見る」という点です。各試合で勝利すると3点、引き分けは1点、敗戦は0点を獲得し、基本的にはシーズンを通じて獲得した勝点の多い順に順位が決まります。まずは順位決定方法を一覧で確認しましょう。
| 優先順位 | 比較する項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 勝点 | 勝利3点、引き分け1点、敗戦0点 |
| 2 | 得失点差 | シーズン総得点から総失点を引いた数字 |
| 3 | 総得点数 | リーグ戦全体で得点したゴール数 |
| 4 | 直接対決の勝点 | 当該クラブ同士のリーグ戦で獲得した勝点を比較 |
| 5 | 直接対決のアウェーゴール数 | 当該クラブ同士の試合でアウェーチームとして記録した得点数を比較 |
| 6 | プレーオフ | 必要な順位をなお決められない2クラブが中立地で対戦 |
ただし、4番目以降には重要な条件があります。プレミアリーグの公式規則では、勝点・得失点差・総得点数まで完全に同じクラブは原則として同順位として扱われます。直接対決以降の基準は、シーズン終了時に優勝クラブ、降格クラブ、他大会への出場資格を決める必要がある場合に使用されます。
勝てば3点・引き分けなら1点・負ければ0点
順位決定の出発点となるのが勝点です。プレミアリーグでは勝利したクラブに3点、引き分けた両クラブにそれぞれ1点、敗れたクラブには勝点が与えられません。たとえば10試合で6勝2分2敗なら、6勝で18点、2分で2点となり、合計20点です。
つまり得点数が多いクラブが自動的に順位上位になるわけではありません。大量得点で勝った試合も1点差で勝った試合も、勝利によって得られる勝点は同じ3点です。得失点差や得点数が重要になるのは、複数クラブの勝点が並んだ場合です。
20クラブが38試合を行って最終順位を決める
現在のプレミアリーグは20クラブで構成され、各クラブがほかの19クラブとホーム、アウェーで1試合ずつ対戦します。そのため1クラブあたりのリーグ戦は38試合です。
38試合すべてに勝利すると、獲得できる最大勝点は114です。もちろん優勝するために決められた必要勝点があるわけではなく、38試合終了時点で最上位となったクラブが優勝します。そのため「優勝には必ず90点必要」といったルールはありません。
勝点が同じなら最初に得失点差を見る
2クラブ以上の勝点が同じになった場合、最初の順位決定基準になるのが得失点差です。得失点差は「総得点-総失点」で計算します。
たとえばAクラブが70得点40失点なら得失点差はプラス30です。Bクラブが65得点40失点ならプラス25となります。両クラブが同じ70ポイントだった場合は、プラス30のAクラブが上位になります。直接対決でBクラブがAクラブに勝ち越していたとしても、この段階では得失点差が優先されます。
プレミアリーグ順位決め方で同勝点になった場合の順番
プレミアリーグ順位決め方で間違えやすいのが、同勝点になったあとの優先順位です。スペインなど一部リーグでは直接対決が重要な順位決定基準になりますが、プレミアリーグはまずシーズン全体の得失点差を比較します。その次が総得点数であり、直接対決はさらに後です。
1番目は得失点差
勝点が同じ場合、まず「得失点差」が大きいクラブが上位になります。得失点差とは、リーグ戦38試合を通じた総得点数から総失点数を引いたものです。
| クラブ | 勝点 | 総得点 | 総失点 | 得失点差 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| Aクラブ | 75 | 72 | 37 | +35 | 上位 |
| Bクラブ | 75 | 68 | 38 | +30 | 下位 |
この例では両クラブとも75ポイントですが、Aクラブの得失点差が+35、Bクラブが+30なのでAクラブが上位です。シーズン終盤に「勝点だけでなく得失点差も重要」といわれるのは、この仕組みがあるためです。
2番目はシーズンの総得点数
勝点だけでなく得失点差まで同じだった場合は、リーグ戦で記録した総得点数を比較します。得点数が多いクラブが上位です。
たとえば両クラブが80ポイント、得失点差+40だったとして、Aクラブが75得点、Bクラブが72得点ならAクラブが上位になります。総失点数そのものを独立した順位決定基準として先に比べるわけではない点にも注意してください。失点数は得失点差を計算する段階で影響します。
3番目は当該クラブ同士の直接対決で得た勝点
勝点・得失点差・総得点数まで同じで、なお優勝、降格、欧州大会などの出場資格を決める必要がある場合、当該クラブ同士の対戦で獲得した勝点を比較します。一般的な2クラブのケースなら、ホームとアウェーの2試合でどちらが多く勝点を取ったかを見ることになります。
たとえばAクラブ対Bクラブが「Aの1勝1分」だった場合、直接対決でAは4ポイント、Bは1ポイントを獲得しています。シーズン全体の勝点・得失点差・総得点まで完全に並んでいて、この順位を決める必要がある場合にはAが上位となります。
4番目は直接対決でのアウェーゴール数
直接対決の勝点まで同じだった場合は、その直接対決でアウェーチームとして何得点したかを比較します。ここは「直接対決の得失点差」と混同しやすいポイントです。
たとえばAクラブがホームでBクラブに1対0で勝ち、BクラブがホームでAクラブに2対1で勝ったとします。両クラブの直接対決の勝点は3ポイントずつですが、Aはアウェーゲームで1得点、Bはアウェーゲームで0得点です。この条件ならAがアウェーゴール数で上回ります。
最後まで決まらなければ中立地でプレーオフ
すべての基準を適用しても、優勝などの重要な順位を決められない2クラブが残った場合は、中立地でプレーオフを行う規定があります。2026-27シーズンのプレミアリーグ規則でも、この仕組みが設けられています。
プレーオフの形式、開催時期、会場などはプレミアリーグ側が決定する仕組みです。非常に珍しいケースであり、2026年にプレミアリーグが公表した公式説明では、この順位決定のためのプレーオフが実際に行われたことはないとされています。
直接対決より得失点差が先になる点を理解しておく

海外サッカーを複数リーグ見る人ほど混同しやすいのが、「同勝点なら直接対決ではないのか」という疑問です。プレミアリーグでは、直接対決の結果よりシーズン全体の得失点差と総得点数が先に比較されます。試合結果を見るときは、この順序を覚えておくと優勝争いや残留争いを理解しやすくなります。
直接対決で2勝していても順位が下になることがある
プレミアリーグでは、あるクラブがライバルとの直接対決に2試合とも勝ったとしても、それだけで同勝点時に上位になるわけではありません。得失点差が相手より悪ければ、まず得失点差によって順位が決まります。
たとえばAクラブとBクラブが80ポイントでシーズンを終え、Aの得失点差が+35、Bが+40だったとします。AがBとの直接対決で2勝していても、順位決定ではBが得失点差で上位です。この点が、プレミアリーグの順位表を見る際の重要なポイントです。
2011-12シーズンの優勝は得失点差で決まった
得失点差が実際に優勝を左右した代表例が2011-12シーズンです。マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドは最終的に同じ勝点89でシーズンを終えました。
マンチェスター・シティが得失点差で上回ったため優勝しました。最終節のマンチェスター・シティ対クイーンズ・パーク・レンジャーズ戦でセルヒオ・アグエロが終了間際に決勝点を決めた展開は有名ですが、順位決定の仕組みという観点では「勝点が同じだったため、得失点差が優勝クラブを決めた」例として理解すると分かりやすいでしょう。
得失点差が重要になるのは優勝争いだけではない
得失点差は優勝争いだけでなく、欧州大会出場権や残留争いでも重要になります。シーズン終盤に勝点が接近している場合、単に勝つか負けるかだけでなく、何点差で勝敗が決まるかによって最終順位へ影響する可能性があります。
順位表を見る際は、勝点だけでなく次の項目をセットで確認すると状況を把握しやすくなります。
- 勝点差はいくつあるか
- 残り試合数はいくつか
- 得失点差にどの程度の差があるか
- 総得点数はどちらが多いか
- 当該クラブ同士の直接対決がどうなっているか
特に最終節前に勝点が同じ、または数ポイント差しかない場合は、得失点差まで確認することで「勝てば必ず上位なのか」「大量得点が必要になる可能性があるのか」を判断しやすくなります。
順位表の見方と優勝・欧州大会・降格の考え方
プレミアリーグの順位表には勝点だけでなく、試合数、勝利数、引き分け数、敗戦数、得点、失点、得失点差などが掲載されています。順位決定方法を理解したうえで各数字を見ると、単なる順位だけでなく、クラブ間にどの程度の差があるのかも読み取れます。
順位表ではPtsとGDをまず確認する
英語表記の順位表では、Ptsが勝点、GDが得失点差を意味します。GFまたはFは得点数、GAまたはAは失点数です。サイトによって列名の表記が多少異なる場合がありますが、意味は基本的に同じです。
| 表記 | 意味 | 順位を見る際のポイント |
|---|---|---|
| PまたはPl | 試合数 | 消化試合数が違う場合に確認 |
| W | 勝利数 | 勝点3を獲得した試合数 |
| D | 引き分け数 | 勝点1を獲得した試合数 |
| L | 敗戦数 | 勝点を得られなかった試合数 |
| GFまたはF | 総得点 | 得失点差も同じ場合の順位決定に使用 |
| GAまたはA | 総失点 | 得失点差を計算する要素 |
| GD | 得失点差 | 同勝点時の最初の比較項目 |
| Pts | 勝点 | 順位決定で最優先される数字 |
たとえば同じ30試合を消化している2クラブが勝点60と58なら、現時点では60のクラブが上位です。一方、一方が29試合しか消化していない場合には未消化試合があるため、現在順位だけでなく残り試合数も考慮する必要があります。
最終1位がプレミアリーグ優勝
全38試合を終えた時点で最上位となったクラブがプレミアリーグ王者です。優勝を決めるための決勝戦や通常のプレーオフトーナメントはありません。
カップ戦と違い、シーズンを通したリーグ戦の成績で王者を決定します。ただし、前述したすべての順位決定基準でも優勝クラブを決められない特殊なケースでは、中立地プレーオフの規定が適用される可能性があります。
18位・19位・20位はチャンピオンシップへ降格する
プレミアリーグでは最終順位の下位3クラブ、つまり18位、19位、20位がEFLチャンピオンシップへ降格します。そのため17位と18位が同勝点になった場合は、得失点差をはじめとする順位決定基準が残留と降格を左右することがあります。
逆にチャンピオンシップからは3クラブがプレミアリーグへ昇格し、翌シーズンも20クラブでリーグ戦が行われます。どの勝点なら必ず残留できるという固定ラインはなく、各シーズンの他クラブの成績によって必要な勝点は変わります。
欧州大会出場ラインはシーズンごとに条件を確認する
上位クラブにはUEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、UEFAカンファレンスリーグなどへの出場機会があります。ただし、「プレミアリーグの何位までなら必ずどの大会に出られる」と単純に固定して考えない方が安全です。
国内カップ戦の優勝クラブ、UEFA大会の結果、各シーズンに適用されるUEFAの出場枠などによって、リーグ順位から欧州大会へ進むクラブ数や大会が変わる場合があります。欧州大会出場権まで確認するときは、そのシーズンのプレミアリーグおよびUEFAの公式情報を確認してください。
同順位や得失点差について間違えやすいポイント
順位決定方法そのものは難しくありませんが、「勝点が同じなら直接対決」「失点が少ないチームが上」「最後は抽選」など、ほかの大会のルールと混同しやすい部分があります。プレミアリーグを見る際に特に間違えやすいポイントを整理します。
勝点が同じだけでは同順位にならない
勝点が同じでも、通常はまず得失点差によって順位を分けます。したがって「勝点60のクラブが2つあるから両方5位」というわけではありません。
得失点差が異なれば、得失点差の大きいクラブが上です。得失点差も同じなら総得点数へ進みます。勝点・得失点差・総得点数の3項目を確認することが、順位表を見る基本になります。
失点数の少なさだけでは順位を決めない
守備力を評価する数字として失点数は重要ですが、「失点が少ないクラブを上位にする」という独立した順位決定基準ではありません。順位決定に使われるのは、まず得点数から失点数を引いた得失点差です。
たとえばAが60得点30失点、Bが70得点40失点なら、どちらも得失点差は+30です。Aの方が失点は少ないものの、得失点差では並びます。この場合、勝点も同じなら次に総得点数を比較するため、70得点のBが上位になります。
「直接対決」はリーグ全体の得失点差より後
プレミアリーグでは直接対決を最初のタイブレークに使用しません。勝点が同じなら、まずリーグ戦全体の得失点差、次に総得点数です。
直接対決の勝点を使うのは、それらでも決まらず、シーズン終了後に優勝・降格・他大会出場資格などを決定しなければならない場合です。プレミアリーグと他国リーグを比較するときは、順位決定基準がリーグによって異なることを覚えておくと混乱を防げます。
シーズン途中の表示順位と最終順位決定を分けて考える
シーズン途中の順位表では、勝点、得失点差、得点数まで同一になるクラブが発生することがあります。この場合に「直接対決で必ず上下が決まる」と考えるのは正確ではありません。
プレミアリーグの規則では、勝点・得失点差・得点数が同じクラブは、優勝や降格、他大会への出場資格を決めるための特別な規定が必要となるケースを除き、同じ順位を占めるものとして扱われます。ウェブサイトなどでどちらかが上に表示されている場合でも、表示上の順序と公式ルールによる順位決定を区別して考える必要があります。
プレミアリーグの順位を自分で判断する簡単な手順

順位表を見て「同じ勝点なのになぜこちらが上なのか」と疑問に思ったときは、順番に数字を確認すれば判断できます。複雑な計算は必要ありません。特にシーズン終盤の優勝争い、欧州大会出場争い、残留争いを見る場合は、次の順番で確認すると分かりやすいでしょう。
まず勝点を比較する
最初にPts欄を確認します。勝点が違うなら、それだけで基本的な順位は決まり、勝点が多いクラブが上位です。
勝点は「勝利数×3+引き分け数」で自分でも計算できます。たとえば20勝8分10敗なら、20×3の60点に引き分け8点を加えて68ポイントです。敗戦から勝点は得られません。
同勝点ならGDを見る
勝点が同じなら、次にGD、つまり得失点差を確認します。GDが+25と+20なら、+25のクラブが上位です。
得失点差はGFからGAを引けば計算できます。シーズン終盤は現在のGDだけでなく両クラブの差にも注目すると、残り試合で順位逆転に何点差程度が必要になる可能性があるのかを考えやすくなります。
GDまで同じならGFを見る
得失点差まで同じなら、GF、つまり総得点数を確認します。総得点数が多いクラブが上位になります。
「同じ得失点差なら失点が少ないクラブ」という順番ではない点が重要です。公式順位を確認するときは、「勝点→得失点差→総得点」の3段階をまず覚えておけば、多くのケースを判断できます。
完全同一なら順位が何を決めるのか確認する
勝点、得失点差、総得点まで同一だった場合は、その順位が優勝、降格、欧州大会などの資格を決定するものかを確認します。重要な資格を決める必要がある場合は、直接対決の勝点、その直接対決でのアウェーゴール数へ進みます。
それでも2クラブを分けられない場合に、初めて中立地でのプレーオフが最後の手段になります。したがって、覚え方としては次の順序にすると簡単です。
- 勝点を見る
- 同じなら得失点差を見る
- それも同じなら総得点を見る
- 重要な最終順位を決める必要があれば直接対決の勝点を見る
- さらに同じなら直接対決のアウェーゴールを見る
- それでも2クラブを分けられなければ中立地プレーオフを検討する
特に覚えておきたいのは「勝点→得失点差→総得点」の最初の3段階です。通常の順位表で同勝点クラブの上下を見る場合は、まずこの3項目を確認すれば理由を理解できます。
まとめ
プレミアリーグの順位は勝利3点、引き分け1点、敗戦0点として計算した勝点の多い順に決まります。同勝点なら「得失点差→総得点数」の順に比較するのが基本です。さらにシーズン終了後、優勝・降格・欧州大会などの資格を決める必要があるのに3項目が同じ場合は「直接対決の勝点→直接対決でのアウェーゴール数」と進み、それでも2クラブを分けられなければ中立地でのプレーオフという規定があります。プレミアリーグを見る際は、直接対決より得失点差が先に優先される点を押さえておくと、順位争いを理解しやすくなります。

