リスペクトワッペンは、日本サッカー協会が推進する「リスペクト=大切に思うこと」の考え方を示すワッペンです。サッカーでは特に審判員のユニフォームに装着され、JFA公式ストアでは審判活動時は通常ユニフォームの右肩に付けるものとして案内されています。選手、相手チーム、審判、指導者、サポーターなど、サッカーに関わる人を互いに尊重する姿勢を目に見える形で示すものです。この記事では、意味、審判での付ける位置、資格ワッペンとの違い、購入方法、チームユニフォームへの表示方法まで整理して解説します。
リスペクトワッペンの意味と基本情報
最初に押さえたいのは、リスペクトワッペンは審判員の資格等級を示すためのワッペンではないという点です。JFAが進めるリスペクト・フェアプレーの理念を示すもので、審判活動では通常ユニフォームの右肩に装着します。JFA公式ストアでは一般向けにも販売されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | RESPECTワッペン |
| 主な意味 | 相手、審判、仲間などを大切に思うリスペクトの考え方を示す |
| 審判での位置 | 通常は審判ユニフォームの右肩 |
| サイズ | 約40×100mm |
| JFA公式ストア価格 | 220円(税込) |
| 審判資格ワッペンとの違い | 審判の級や資格を示すものではない |
| チームユニフォームへの表示 | JFAユニフォーム規程に従い、所定の方法でJFAへ報告する |
| 購入時の注意 | 価格や在庫、関連用品の販売状況は変更される場合があるため公式情報を確認する |
「RESPECT」は相手を大切に思うという意味
JFAはリスペクトを「大切に思うこと」と表現しています。ここでいう相手は対戦相手だけではありません。味方の選手、審判員、指導者、運営スタッフ、保護者、サポーターなど、サッカーに関係するさまざまな人が含まれます。
勝敗を競うスポーツでは、自分たちと相手側を対立する存在として考えてしまいがちです。しかし試合そのものは、対戦相手や審判、運営する人がいて初めて成立します。その相手を尊重しながら全力で競うことが、リスペクト・フェアプレーの基本的な考え方です。
審判の級を示すワッペンではない
特に初めて審判を担当する人が間違えやすいのが、リスペクトワッペンと審判員ワッペンの役割です。両方とも審判服に付けるため混同されやすいのですが、意味は異なります。
審判員ワッペンは登録審判員であることなどを示すのに対し、リスペクトワッペンはリスペクトの理念を示すものです。そのため、「リスペクトワッペンを持っているから4級審判員である」といった意味にはなりません。少年サッカーなどで審判を始める場合は、この違いを理解しておくとワッペンを付ける際に迷いにくくなります。
JFAは2008年度からリスペクトを推進している
JFAとJリーグでは2008年度からサッカー界におけるリスペクトの重要性を認識し、リスペクトに関する活動を進めてきました。2009年にはリスペクトプロジェクトが本格的に展開され、審判員によるワッペンの装着も普及活動の一つとなっています。
現在のリスペクト・フェアプレーの取り組みは、単にワッペンを付けることだけを目的としたものではありません。フェアプレー、審判への敬意、相手への敬意、安全なサッカー環境、暴力や暴言、ハラスメント、差別をなくしていく活動などにつながっています。
リスペクトワッペンはどこに付ける?審判での位置
審判活動でリスペクトワッペンを使用する場合、JFA公式ストアでは「通常はユニフォームの右肩につけます」と案内されています。したがって、初めて少年サッカーや公式戦の審判を担当する人が位置に迷った場合は、まず右肩を基準に考えると分かりやすいでしょう。
審判服では右肩が基本
リスペクトワッペンを審判ユニフォームに付ける代表的な位置は右肩です。胸に付ける審判員ワッペンとは役割も位置も異なるため、「胸の空いているところに一緒に付ければよい」というものではありません。
購入したワッペンを初めて装着する場合は、審判服を実際に着た状態で位置を確認すると、極端に前や後ろへずれるのを防ぎやすくなります。また大会や所属協会から装着方法について具体的な指示が出ている場合は、その指示を優先してください。
審判員ワッペンとリスペクトワッペンは役割が違う
審判服に付いているワッペンは、すべて同じ意味ではありません。初心者は「審判ワッペン」と一括りにせず、何を示しているものなのかを分けて覚えておくことが大切です。
| 種類 | 主な役割 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 審判員ワッペン | 登録審判員であることなどを示す | 資格・登録に関係する |
| RESPECTワッペン | リスペクト・フェアプレーの理念を示す | 通常は右肩に装着する |
| 大会独自のマーク | 大会やキャンペーンを示す | 大会要項や主催者の指示を確認する |
特に少年サッカーでは、保護者が審判資格を取得して試合を担当することがあります。その際は、資格ワッペンとリスペクトワッペンを同じものと考えず、それぞれの装着方法を確認して準備すると安心です。
ワッペンホルダーを利用する方法もある
ユニフォームへ直接縫い付ける方法だけでなく、ワッペンを装着するためのホルダーを利用する方法もあります。複数の審判シャツを使い分ける場合などは、ワッペンを付け替えやすい方法を選ぶと管理しやすくなります。
ただし、ワッペンホルダーなどの関連商品は常に同じ商品が在庫されているとは限りません。購入する場合はJFA公式ストアなどで、対応するワッペン、サイズ、在庫状況を確認してください。
公式戦では大会要項や所属協会の案内も確認する
「右肩に付ければすべての試合で問題ない」とだけ覚えるのは避けた方がよいでしょう。JFA公式ストアでは右肩が通常の位置とされていますが、実際の公式戦では大会要項や主催者、所属する都道府県サッカー協会などの運用も確認する必要があります。
特に初めて大会審判を担当するときは、試合当日になってから確認するのではなく、事前に審判服、ワッペン、カード、ホイッスルなどをまとめて確認しておくと準備漏れを防げます。
リスペクトワッペンはどこで買える?価格と購入時の確認事項

リスペクトワッペンはJFA公式オンラインストアで「RESPECTワッペン」として販売されています。確認時点の公式価格は税込220円、サイズは約40×100mmです。価格や在庫は変わる可能性があるため、実際の購入時には最新の商品ページを確認してください。
JFA公式ストアで購入できる
初めて購入する場合はJFA公式ストアを確認するのが分かりやすい方法です。商品名は「RESPECTワッペン」で、審判・指導者向け商品の一つとして取り扱われています。
公式の商品説明には、審判活動をするときの装着位置だけでなく、チームユニフォームに表示する場合の注意も記載されています。単に商品を購入するだけでなく、用途に応じたルールまで確認できる点が重要です。
価格は税込220円
JFA公式オンラインストアで確認できるRESPECTワッペンの販売価格は税込220円です。サイズは約40×100mmとなっています。ただし、価格は将来改定される可能性があり、送料など商品価格以外の費用が発生する場合もあります。
また、在庫は常に確保されているとは限りません。審判を担当する日程が決まっている場合は、試合直前ではなく余裕を持って準備する方がよいでしょう。
フリマや転売品より公式販売を確認する
JFA公式ストアではRESPECTワッペンについて転売目的での購入を断り、フリマアプリやオークションサイトなどでの転売を控えるよう案内しています。そのため、必要な場合はまず公式販売を確認するのが基本です。
価格だけを比較して非公式な出品を選ぶより、現在使用されている正規の商品かどうかを確認することが重要です。特に審判活動で使用する目的なら、公式情報から仕様や装着位置も合わせて確認できます。
審判を始めるならワッペン以外の用具も確認する
リスペクトワッペンだけを準備すれば審判活動ができるわけではありません。試合を担当する場合は、担当するカテゴリーや大会に応じた審判用具が必要になります。
- 審判ユニフォーム
- 必要な審判員ワッペン
- RESPECTワッペン
- ホイッスル
- 警告・退場用カード
- 時計
- 筆記用具やレフェリーノート
- コインなど大会で必要となる用具
必要な装備は試合や大会によって異なります。特に少年サッカーで初めて主審や副審を担当する場合は、自分だけで判断せず、チームの審判担当者や大会要項を事前に確認してください。
チームユニフォームにもリスペクトロゴを付けられる
リスペクトの表示は審判だけのものではありません。JFAのユニフォーム規程では、所定の方法でJFAへ報告することによって、JFAデザインのリスペクトロゴをチームユニフォームへ表示できます。ただし、表示できる場所やサイズには規程があります。
選手用ユニフォームでは表示場所に規程がある
現在のJFAユニフォーム規程では、リスペクトロゴを表示する場合、シャツ前面または袖、もしくはキャプテンアームバンドに表示できます。サイズは50平方センチメートル以下と定められています。
ここで注意したいのは、「審判は通常右肩」という案内と「チームユニフォームのリスペクトロゴ」のルールは別に考える必要があることです。選手のユニフォームへ表示するときは、審判服の右肩という情報をそのまま当てはめず、チーム向けのユニフォーム規程を確認してください。
チームで表示する場合はJFAへの報告が必要
JFAデザインのリスペクトロゴをチームユニフォームに表示する場合は、JFAへ所定の方法で報告する仕組みになっています。JFAでは「ユニフォームへのリスペクトロゴ表示報告フォーム」を用意しています。
そのため、新しくユニフォームを作る際に「空いている袖へ自由にRESPECTマークを追加しよう」と自己判断するのではなく、現行のユニフォーム規程とJFAの手続きを確認して進めることが大切です。大会独自のユニフォーム規定が設けられている場合は、そちらも合わせて確認します。
選手が着用した代表的な事例もある
リスペクトワッペンは審判だけが身に付けてきたものではありません。JFAは過去の日本代表戦などで、選手にもリスペクトワッペンを付けてもらう取り組みを実施しています。
例えば2016年のキリンカップでは、日本を含む出場チームの選手と審判員がリスペクトワッペンを付けたユニフォームを着用しました。これは資格を示すためではなく、フェアプレーや相手を尊重する意識を広めるための取り組みです。
キャプテンアームバンドにも表示できる
現行のJFAユニフォーム規程では、JFAデザインのリスペクトロゴをキャプテンアームバンドに表示することも認められています。リスペクトを示す方法は、必ずしも袖にワッペンを付ける形だけではありません。
ただし、キャプテンアームバンドには表示できる内容について規定があります。チームでオリジナルのアームバンドを制作する場合も、リスペクトロゴを含めて最新の規程を確認してからデザインを決める必要があります。
リスペクトワッペンを付ける意味をフェアプレーから理解する
リスペクトワッペンで本当に重要なのは、ワッペンを持っていること自体ではなく、その理念を試合中の行動につなげることです。JFAのフェアプレーの考え方では、ルールを守るだけでなく、審判への敬意や対戦相手への敬意も重要な要素とされています。
審判の判定を尊重する
JFAが示すフェアプレーの考え方には、レフェリーに敬意を払うことが含まれています。審判員も人間である以上、すべての場面で完全な判断ができるとは限りません。それでも競技は審判の判定を基準として進められます。
選手や指導者が判定のたびに審判を威圧したり、保護者が観客席から強い言葉を浴びせたりする状況は、リスペクトという考え方とは一致しません。ワッペンは、こうしたサッカー環境を考えるきっかけとしての役割も持っています。
対戦相手はサッカーを成立させる仲間でもある
試合中は相手チームに勝つために全力でプレーしますが、相手はサッカーを一緒に成立させている存在でもあります。JFAのフェアプレーの説明でも、対戦相手を単純な「敵」と考えるのではなく、サッカーを楽しむための大切な仲間として尊重する考え方が示されています。
危険なプレーを避ける、負傷した選手に配慮する、試合後に相手を尊重するなど、リスペクトは具体的な行動として表れます。ワッペンを付ける意味は、こうした態度を忘れないためのメッセージとして考えると理解しやすいでしょう。
フェアプレーは「反則をしない」だけではない
フェアプレーという言葉から「反則をしなければよい」と考える人もいますが、それだけではありません。JFAはルールを正確に理解して守ること、安全、公平、喜びというルールの精神、審判への敬意、相手への敬意などをフェアプレーの重要な内容として示しています。
ルールの範囲内であっても、相手を侮辱したり、必要以上に挑発したりする行為はリスペクトの考え方とは離れていきます。特に育成年代では、大人の言動も子どもたちのサッカー環境に影響するため、選手だけでなく指導者や保護者にも関係する考え方です。
ワッペンは行動の代わりにはならない
リスペクトワッペンを装着しただけで、フェアプレーが実現するわけではありません。重要なのは、選手、審判、指導者、保護者など一人ひとりが、ワッペンが示している考え方を行動に移すことです。
審判であれば選手に敬意を持って接する、選手であれば相手や判定を尊重する、指導者であれば暴言や威圧的な指導を避ける、保護者であれば選手や審判に配慮した応援をする、といった行動につなげることがリスペクトの本来の目的です。
初めてリスペクトワッペンを使う人が確認したい注意点

リスペクトワッペンについて迷いやすいのは、「どこに付けるのか」「絶対に必要なのか」「審判資格ワッペンと同じなのか」という点です。実際には使用する立場や大会によって確認すべき情報が異なるため、次の順番で整理すると判断しやすくなります。
審判ならまず大会要項を確認する
少年サッカーなどで審判を依頼された場合は、最初に大会要項や所属チームからの案内を確認しましょう。JFA公式ストアでは審判活動時のリスペクトワッペンは通常右肩に付けるとされていますが、実際の大会運営では主催者から具体的な指示が出ることがあります。
特に公式戦は服装や審判用具について大会ごとの運用があるため、「以前の大会ではこうだった」という経験だけで判断しない方が安全です。毎大会同じとは限らないため、最新の大会要項を確認します。
「右肩」と「右胸」を間違えない
検索時によく迷いやすいのが装着位置です。JFA公式ストアの商品説明は、審判活動では「通常はユニフォームの右肩」としています。胸に付ける審判員ワッペンと混同しないようにしましょう。
新しく購入した審判シャツへ自分で縫い付ける場合は、位置を決める前に実際の装着例やチーム内の経験者にも確認すると失敗を防ぎやすくなります。取り外しを考えるなら、対応するホルダーの使用も選択肢になります。
チーム用と審判用を同じルールで考えない
もう一つ重要なのが、審判服への装着と選手用ユニフォームへの表示を分けることです。審判用では通常右肩ですが、JFA登録チームのユニフォームにリスペクトロゴを表示する場合は、現行のユニフォーム規程に基づく場所、サイズ、報告方法があります。
チームユニフォームの場合はシャツ前面、袖、キャプテンアームバンドなどが対象となり、50平方センチメートル以下という規定があります。ユニフォームを新調するクラブは、制作会社へ任せきりにせず、最新のJFA規程と大会要項を確認してください。
古い情報だけで装着方法を判断しない
サッカーの規程や各種運用は改正されることがあります。インターネット上の記事や過去の画像が現在と同じとは限らないため、具体的なサイズ、表示場所、手続きについては最新のJFA情報を基準にする必要があります。
特にチームユニフォームは数年間使うことも多いため、制作する時点のユニフォーム規程を確認することが大切です。審判の場合も、大会要項、所属協会からの案内、JFAの最新情報の順に確認して準備すると判断しやすくなります。
迷ったときの確認順序
リスペクトワッペンについて分からないことがある場合は、インターネット上の断片的な情報を比較し続けるより、用途ごとに確認先を分ける方が早く解決できます。
- 審判として使用するのか、チームユニフォームへ表示するのかを確認する
- 担当する大会の大会要項を確認する
- 所属するチームや審判担当者からの案内を確認する
- JFA公式情報で現在の装着方法や規程を確認する
- 購入する場合はJFA公式ストアで価格、サイズ、在庫を確認する
この順番で確認すれば、「審判用の右肩」という情報と「選手ユニフォームへの表示規程」が混ざるのを防ぎやすくなります。特に初めて4級審判員として試合を担当する人は、資格ワッペンとの違いまで合わせて理解しておくと準備がスムーズです。
まとめ
リスペクトワッペンは、JFAが推進する「リスペクト=大切に思うこと」を示すワッペンです。審判活動では通常ユニフォームの右肩に装着し、JFA公式ストアでは約40×100mm、税込220円で販売されています。審判の級や資格そのものを示すワッペンではない点も重要です。チームユニフォームへリスペクトロゴを表示する場合は別の規程があり、表示場所やサイズ、JFAへの報告について確認が必要です。実際に使用するときは、最新のJFA情報に加え、担当する大会要項や所属協会の案内も確認しましょう。

