サッカーのコートの大きさは、11人制の一般的な試合では縦90~120m、横45~90mの範囲で定められています。国際試合では縦100~110m、横64~75mとなり、すべてのサッカー場が同じサイズというわけではありません。一方、国際的な主要大会や日本国内の全国規模の大会では105m×68mが基準としてよく使われます。この記事では、11人制の公式規格、105m×68mがよく見られる理由、小学生の8人制との違い、ペナルティーエリアやゴールの寸法、フットサルとの比較まで初心者にも分かりやすく整理します。
サッカーのコートの大きさは縦90~120m・横45~90m
最初に結論を確認すると、11人制サッカーのフィールドは一つの固定サイズではありません。国際サッカー評議会の競技規則では、タッチラインが90~120m、ゴールラインが45~90mと幅を持たせて定められています。国際試合になると範囲が狭くなり、100~110m×64~75mです。まずは以下の表を押さえておけば、検索時に目にするさまざまな数字を整理しやすくなります。
| 項目 | 大きさ・規定 |
|---|---|
| 11人制・一般の試合 | タッチライン90~120m、ゴールライン45~90m |
| 11人制・国際試合 | タッチライン100~110m、ゴールライン64~75m |
| よく使われる基準サイズ | 105m×68m |
| U-12の8人制 | 68m×50mを推奨 |
| フットサル・国際試合以外 | 25~42m×16~25m |
| フットサル・国際試合 | 38~42m×20~25m |
縦の長さは90~120m
11人制サッカーでフィールドの長い辺に当たるタッチラインは、最低90m、最大120mです。つまり「サッカー場は縦105m」と覚えている人も多いものの、競技規則上は105mだけが認められているわけではありません。
大会ごとに競技会規定を設け、その範囲内で使用するフィールドの長さを決めることができます。また、競技規則ではタッチラインがゴールラインより長くなければならないため、正方形に近い形のフィールドを自由に設定できるわけでもありません。
横の長さは45~90m
短い辺であるゴールラインは最低45m、最大90mです。一般的には「横幅」と表現される部分で、両端にゴールが設置されています。
規則だけを見ると45mから90mまでかなり大きな差があります。このため、同じ11人制サッカーでも会場によってスペースの感覚が異なることがあります。ただし、実際の大会では競技会側が具体的な寸法を指定するため、試合ごとに自由に大きさを変えるものではありません。
国際試合では100~110m×64~75mに限定される
代表戦などの国際試合では、一般の規定より使用できる範囲が狭くなります。タッチラインは100~110m、ゴールラインは64~75mです。
したがって、一般規則では認められる90m×50mなどのフィールドでも、国際試合用の寸法条件を満たさない場合があります。「11人制で使えるサイズ」と「国際試合で使えるサイズ」を分けて考えることが重要です。
公式には「コート」より「フィールド」と呼ぶ
日常会話では「サッカーコート」と呼ばれることがありますが、サッカー競技規則では「競技のフィールド」という表現が使われます。タッチライン、ゴールライン、ペナルティーエリアなどを含めた競技区域全体がフィールドです。
一方、バスケットボールやテニスでは「コート」という言い方が一般的です。検索するときは「サッカー コート 大きさ」だけでなく「サッカー フィールド サイズ」や「サッカー ピッチ 大きさ」でも同じテーマの情報を確認できます。
なぜサッカー場は105m×68mがよく使われるのか
サッカー場のサイズとして最もよく目にするのが105m×68mです。この数字は11人制すべてに義務付けられた唯一のサイズではありませんが、国際試合用の規定範囲に入り、日本でも全国的な規模の大会などで使われる代表的な寸法です。そのため、スタジアム紹介などでも105m×68mという数字を目にする機会が多くなっています。
105m×68mは国際試合の規定内に収まる
国際試合の規定は縦100~110m、横64~75mなので、105m×68mはその中央付近に位置するサイズです。縦横とも国際試合の条件を満たしており、トップレベルの大会で使用しやすい寸法となっています。
面積を計算すると、105m×68mは7,140平方メートルです。学校の教室や体育館と比べるとかなり大きく、選手が90分間に広い範囲を移動する競技であることが数字からも分かります。
105m×68mは約7,140平方メートル
105m×68mのフィールドを単純に面積へ換算すると7,140平方メートルです。1ヘクタールが10,000平方メートルなので、約0.714ヘクタールに相当します。
ただし、これはラインで囲まれた競技フィールド部分だけの計算です。実際のスタジアムではフィールド周辺に選手や審判員のためのスペース、ベンチ、広告設備などが必要になるため、施設全体の面積はさらに広くなります。
すべてのスタジアムが105m×68mとは限らない
「プロサッカーだから必ず105m×68m」と考えるのは正確ではありません。競技規則には一定の範囲があり、さらに各大会が競技会規定を設定できます。
そのため、スタジアムや大会を比較するときには、IFABの競技規則上の許容範囲と、その大会独自の規定を分けて確認する必要があります。特定のJリーグ会場や海外スタジアムの大きさを知りたい場合も、施設や大会の公式情報を確認するのが確実です。
フィールドが広ければ必ず有利というわけではない
フィールドの幅や長さが変われば、選手間の距離や使えるスペースも変化します。ただし「広いフィールドなら攻撃側が必ず有利」「狭ければ守備側が必ず有利」と単純には決められません。
チームの戦術、選手の特徴、相手の守備方法などによって影響は変わります。サイズの違いは戦術を考える要素の一つですが、フィールドサイズだけで試合結果を説明することはできません。
ペナルティーエリアやゴールは何mなのか

サッカー場の大きさを知ると、次に気になるのがゴール前の各エリアです。11人制ではゴールエリアやペナルティーエリア、ペナルティーマーク、センターサークルなどにも具体的な寸法が設定されています。フィールド全体の大きさが会場によって変わっても、これらの基本寸法は競技規則に沿って設置されます。
| 場所 | 主な寸法 |
|---|---|
| ゴール | 幅7.32m、高さ2.44m |
| ペナルティーエリア | 各ゴールポスト内側から16.5m、フィールド内へ16.5m |
| ゴールエリア | 各ゴールポスト内側から5.5m、フィールド内へ5.5m |
| ペナルティーマーク | ゴールラインから11m |
| センターサークル | 半径9.15m |
| コーナーアーク | 半径1m |
ゴールは幅7.32m・高さ2.44m
11人制サッカーのゴールは、左右のゴールポスト内側の間隔が7.32m、地面からクロスバー下端までが2.44mです。メートル表記では中途半端に見えますが、もともとのヤード表記では幅8ヤード、高さ8フィートに由来する寸法です。
テレビ映像では選手との比較でそれほど大きく感じないことがありますが、幅は7mを超えています。ゴールキーパーが一人で守る範囲として考えると、その大きさをイメージしやすくなります。
ペナルティーエリアはゴールラインから16.5m
ペナルティーエリアは、各ゴールポストの内側から16.5m離れた地点を起点として、フィールド内へ16.5m伸ばして作られます。一般に「ペナルティーボックス」と呼ばれる大きな長方形の区域です。
ゴールキーパーが自陣で手を使える範囲や、守備側の選手が直接フリーキックに相当する反則をするとペナルティーキックになる区域として重要です。単にゴール前の目印ではなく、競技規則上大きな意味を持つエリアです。
PKの位置はゴールラインから11m
ペナルティーマークは、左右のゴールポストの中間地点からゴールラインに対して直角方向へ11m離れた場所に設けられます。ペナルティーキック、いわゆるPKはこの地点から行います。
ペナルティーアークはペナルティーマークを中心として半径9.15mで描かれています。PKの際、キッカーとゴールキーパー以外の選手がボールから必要な距離を確保するための目安になります。
センターサークルの半径は9.15m
フィールド中央にはセンターマークがあり、その周囲に半径9.15mのセンターサークルが描かれています。試合開始や得点後のキックオフでは、相手選手はボールがインプレーになるまで必要な距離を取らなければなりません。
9.15mという数字は10ヤードをメートル換算したものです。フリーキックで相手選手がボールから離れる基本距離にも同じ9.15mが使われています。
小学生の8人制サッカーは68m×50mが推奨
小学生年代では、大人と同じ105m×68m程度のフィールドで11人制を行うとは限りません。日本サッカー協会の8人制サッカーでは、68m×50mが推奨されています。子どもの体格や発育・発達に合わせた環境を整える考え方があり、ゴールや各エリアも11人制より小さく設定されています。
U-12では68m×50mが目安
JFAの8人制サッカー競技規則では、フィールドの大きさとして68m×50mが推奨されています。11人制の標準的な105m×68mと比べると、面積はかなり小さくなります。
68m×50mなら面積は3,400平方メートルで、105m×68mの7,140平方メートルに対して約48%です。おおむね11人制フィールドの半分程度と考えると、サイズ感をイメージしやすいでしょう。
8人制では少年用ゴールを使用する
8人制では、少年用ゴールとして幅5m、高さ2.15mが推奨されています。11人制の7.32m×2.44mより小さいため、子どもの体格に合わせたサイズになっています。
また、8人制ではペナルティーエリアやセンターサークルなども11人制とは異なる寸法です。単純に11人制のフィールドだけを小さくするのではなく、競技全体のバランスを考えた設定になっています。
68m×50mは絶対ではなく会場に応じて変更できる
8人制の68m×50mは推奨サイズです。JFAの規則では、使用する試合会場の大きさに応じて修正できることも示されています。
したがって、少年サッカー大会を観戦した際にフィールドの大きさが少し違って見えても、ただちに規則違反というわけではありません。大会要項で具体的な寸法が定められている場合は、その大会規定が判断の基準になります。
11人制と8人制の違いを一覧で比較
大人の11人制と小学生年代で多い8人制は、人数だけでなくフィールドやゴールのサイズも異なります。主な違いを整理すると次のようになります。
- 11人制の一般規則は縦90~120m、横45~90m
- 国際試合は縦100~110m、横64~75m
- 代表的なフィールドサイズは105m×68m
- U-12の8人制では68m×50mを推奨
- 11人制ゴールは7.32m×2.44m
- 8人制の少年用ゴールは5m×2.15mを推奨
子どもの試合を見る場合は、「サッカー場は105m×68m」という知識だけで判断しないことがポイントです。年代、人数、大会規定によって使用するフィールドの条件が変わります。
11人制・8人制・フットサルのサイズを比較
サッカーには11人制だけでなく、育成年代の8人制や屋内でも行われるフットサルがあります。それぞれ選手数や競技特性が異なるため、使用するスペースも大きく違います。特に「子どもの試合会場を準備したい」「サッカーとフットサルの広さを比較したい」という場合は、競技ごとの規定を混同しないことが大切です。
| 競技 | フィールド・ピッチの大きさ | 人数の基本 |
|---|---|---|
| 11人制一般 | 90~120m×45~90m | 11人 |
| 11人制国際試合 | 100~110m×64~75m | 11人 |
| U-12 8人制 | 68m×50m推奨 | 8人 |
| フットサル国際試合以外 | 25~42m×16~25m | 5人 |
| フットサル国際試合 | 38~42m×20~25m | 5人 |
フットサルはサッカーより大幅に小さい
フットサルのピッチは、国際試合以外なら長さ25~42m、幅16~25mです。国際試合では長さ38~42m、幅20~25mとなります。11人制サッカーと比較すると非常にコンパクトです。
例えば国際フットサルで40m×20mのピッチなら面積は800平方メートルです。105m×68mのサッカーフィールドは7,140平方メートルなので、単純な面積比較では約9倍あります。
「サッカー場1面に何面取れるか」は単純計算できない
面積だけを見れば、小さなピッチを何面配置できるか計算できますが、実際には安全区域、選手の出入り、ベンチ、ライン同士の間隔なども考慮する必要があります。そのため「面積が2倍だから必ず2面取れる」とは限りません。
実際に大会や練習場を設営する場合は、競技規則だけでなく施設の利用基準や大会要項も確認してください。特に複数面を同時使用する場合は、競技者やボールが隣の試合へ影響しないよう安全面への配慮が必要です。
ラインの太さも競技規則で決められている
11人制サッカーでは、フィールドを示すすべてのラインは同じ幅で、12cmを超えてはいけません。ラインそのものも、囲んでいる区域の一部として扱われます。
そのため、フィールドの寸法を正式に測るときはラインのどこから測るかも重要です。競技規則では、ラインがエリアの一部であることを前提として外側から計測する考え方が示されています。
大会で使うなら大会要項を最優先で確認する
実際に試合会場を準備するときは、「公式規則で許容される範囲」と「その大会が指定するサイズ」を分けて考えましょう。競技規則が90~120m×45~90mを認めていても、大会要項が105m×68mと指定していれば、その大会では指定寸法に従います。
特に学校大会、育成年代、地域大会などでは独自の競技会規定が設定される場合があります。会場設営を目的にサイズを調べている人は、一般的なWeb情報だけで決めず、主催者から配布された最新の大会要項を確認することが重要です。
サッカー場のサイズで間違えやすいポイント

サッカー場について調べると、「105m×68m」「90~120m×45~90m」「100~110m×64~75m」など複数の数字が出てきます。これらは矛盾しているわけではなく、対象となる試合や大会の条件が違うためです。最後に、サイズを調べる際に特に混同しやすいポイントを整理します。
105m×68mだけが正式サイズではない
最もよくある誤解が、「サッカーの正式な大きさは105m×68mだけ」と考えることです。IFABの競技規則では、一般の試合と国際試合のどちらも一定の範囲で認められています。
105m×68mは非常に代表的なサイズですが、それ以外の寸法だから非公式という意味ではありません。まず競技規則の範囲を確認し、次に大会ごとの規定を確認する順番で考えると分かりやすくなります。
縦と横の呼び方に注意する
一般には「縦」「横」と表現しますが、競技規則では長い辺をタッチライン、短い辺をゴールラインと呼びます。「縦105m×横68m」と書かれる場合は、通常105mがタッチライン、68mがゴールラインです。
資料によって「105×68」「68×105」など表記順が異なる可能性があるため、数字だけを見るのではなく、タッチラインとゴールラインのどちらを示しているのか確認すると間違いを防げます。
年代によって大きさが変わる
少年サッカーでは大人と同じ11人制規格をそのまま使用するとは限りません。日本のU-12で広く用いられる8人制では、68m×50mが推奨されています。
子どものサッカー場について調べる場合は、年齢カテゴリーと競技形式を先に確認してください。「小学生」「8人制」「11人制」のどれを対象にするかによって必要な情報が変わります。
用途別に確認すべき数字を整理する
知りたい目的によって、見るべき数字は異なります。検索結果で複数のサイズが出てきた場合は、次のように整理すると判断しやすくなります。
- 一般的な11人制の規則を知りたい場合は90~120m×45~90m
- 国際試合の規則を知りたい場合は100~110m×64~75m
- 代表的なスタジアムの基準をイメージしたい場合は105m×68m
- 小学生の8人制なら68m×50mを目安にする
- フットサルならサッカーとは別のピッチ規定を確認する
- 実際に大会を開催する場合は最新の大会要項を確認する
このように「何のためにサイズを知りたいのか」を先に決めると、異なる数字を見ても迷いにくくなります。特に実際の会場設営では、一般的な基準ではなく、その大会の競技会規定が重要です。
まとめ
サッカーのコートは、11人制の一般的な競技規則ではタッチライン90~120m、ゴールライン45~90mで、国際試合では100~110m×64~75mです。よく知られる105m×68mは代表的なサイズですが、すべての試合で唯一の正式サイズというわけではありません。U-12の8人制では68m×50mが推奨され、フットサルにはさらに小さな別規格があります。観戦時の知識としては105m×68mを基準にするとイメージしやすく、実際に試合会場を設営する場合は競技規則に加えて最新の大会要項を確認することが大切です。

