アーセナル10番は、2026年10月時点ではイングランド代表のエベレチ・エゼです。エゼは2025年8月にクリスタル・パレスからアーセナルへ加入し、加入時から背番号10を着用しています。アーセナルの10番といえばデニス・ベルカンプの印象が強い一方、ロビン・ファン・ペルシー、ジャック・ウィルシャー、メスト・エジル、エミール・スミス・ロウなども受け継いできました。本記事では現在の10番、プレミアリーグの固定背番号制以降の歴代10番、各選手の特徴、戦術上の「No.10」と背番号10の違いまで分かりやすく整理します。
現在のアーセナルの背番号10はエベレチ・エゼ
結論からいうと、2026/27シーズンのアーセナルで背番号10を付けているのはエベレチ・エゼです。2025年8月23日にアーセナルへ加入し、翌日のエミレーツ・スタジアムでのお披露目でも新たな「10番」として紹介されました。まずは現在の10番について重要な情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現在の背番号10 | エベレチ・エゼ |
| 英語表記 | Eberechi Eze |
| 生年月日 | 1998年6月29日 |
| 主なポジション | 攻撃的ミッドフィールダー、フォワード |
| アーセナル加入 | 2025年8月23日 |
| 前所属 | クリスタル・パレス |
| 背番号 | 10 |
| 特徴 | ドリブル、ボール運び、得点への関与、中央と左サイドを使った攻撃 |
| 2026/27シーズン | 引き続き背番号10を着用 |
エゼは2025年夏にアーセナルへ加入した
エゼは2025年8月、クリスタル・パレスからアーセナルへ加入しました。アーセナル公式プロフィールでは、少年時代にクラブのアカデミーで過ごしていた選手が北ロンドンへ戻ってきた形として紹介されています。
その後はクイーンズ・パーク・レンジャーズで頭角を現し、2020年にクリスタル・パレスへ移籍しました。プレミアリーグでドリブルやチャンスメーク、得点力を示し、イングランド代表にも選ばれる攻撃的選手へ成長しています。
アーセナル加入時に与えられた番号が10番でした。2024/25シーズンはエミール・スミス・ロウの退団後に10番が空いていたため、エゼは空席となっていた番号を引き継いだことになります。
エゼは背番号だけでなくプレースタイルも「10番」に近い
エゼが興味深いのは、単に10番のユニフォームを着ているだけでなく、戦術的にも「No.10」と表現しやすい選手であることです。相手の中盤と最終ラインの間でボールを受け、自ら運びながらゴールやラストパスにつなげられます。
アーセナルは2025/26シーズンに4-3-3だけでなく4-2-3-1を使う機会も増やしました。クラブの戦術分析でも、エゼは高い位置を取りたがる自然なNo.10として紹介されています。そのため背番号10とポジション上の10番像が比較的一致している選手です。
エゼは2025/26のリーグ優勝メンバーでもある
アーセナルは2025/26シーズンにプレミアリーグを制し、エゼもその優勝メンバーとなりました。プレミアリーグでは32試合に出場して7得点を記録しており、新加入シーズンから攻撃陣の一員としてプレーしました。
特にトッテナムとのノースロンドン・ダービーで存在感を示すなど、10番を付けて重要な試合で得点に関わりました。歴代10番との単純な成績比較は在籍期間が異なるため適切ではありませんが、加入初年度からチームの主要な攻撃オプションになったことは押さえておきたいポイントです。
アーセナル10番の歴代着用選手を一覧で確認
現在につながる「歴代10番」を比較する場合、プレミアリーグで固定背番号制度が導入された1993/94シーズン以降を見るのが分かりやすい方法です。それ以前は現在のように選手がシーズンを通して一つの番号を所有する仕組みではなかったため、昔の10番と現代の10番は分けて考える必要があります。
| 主な期間 | 選手 | 主なタイプ |
|---|---|---|
| 1993〜1995年 | ポール・マーソン | 攻撃的MF・FW |
| 1995〜2006年 | デニス・ベルカンプ | セカンドストライカー・司令塔 |
| 2006〜2010年 | ウィリアム・ギャラス | センターバック |
| 2010〜2012年 | ロビン・ファン・ペルシー | FW |
| 2012〜2018年 | ジャック・ウィルシャー | MF |
| 2018〜2021年 | メスト・エジル | 攻撃的MF |
| 2021〜2024年 | エミール・スミス・ロウ | 攻撃的MF |
| 2024/25 | 空き番号 | 着用者なし |
| 2025年〜 | エベレチ・エゼ | 攻撃的MF・FW |
ポール・マーソンからベルカンプへ受け継がれた
固定背番号制が始まった1993/94シーズンに10番を着用した代表的な選手がポール・マーソンです。マーソンは攻撃的ミッドフィールダーやフォワードとしてプレーし、技術と創造性を備えた選手でした。
1995年にデニス・ベルカンプがインテルから加入すると、10番はベルカンプへ渡ります。ここからアーセナルの10番に「攻撃を組み立てる中心選手」という現在まで残る強いイメージが形成されていきました。
ベルカンプは11年間にわたり10番を着用した象徴的存在
歴代10番を語る際に外せないのがデニス・ベルカンプです。1995年から2006年までアーセナルに所属し、公式戦423試合に出場して120得点を記録しました。
ベルカンプは単純なセンターフォワードではありません。中盤と前線の間へ下がってボールを受け、スルーパスを送ったり、ティエリ・アンリなど周囲の選手を生かしたり、自らゴールを決めたりする役割を担いました。
1997/98、2001/02、2003/04シーズンのリーグ優勝にも貢献し、2003/04シーズンには無敗優勝を達成した「インヴィンシブルズ」の一員となっています。エミレーツ・スタジアムには銅像も設置されており、背番号10を象徴する存在として現在まで語られています。
ベルカンプの後を継いだのはDFのウィリアム・ギャラス
ベルカンプが2006年に現役を引退した後、10番を引き継いだのはウィリアム・ギャラスでした。ギャラスはセンターバックを主戦場とする選手であり、伝統的な「10番=攻撃的なスター」というイメージから大きく外れています。
アーセナルの歴代10番を見る際、この時期は非常に重要です。背番号10だからといって、必ずしもトップ下や司令塔を意味するわけではないことが分かるからです。背番号は登録上の番号であり、実際のポジションとは別物です。
ファン・ペルシーから再び攻撃の中心が10番に戻った
2010/11シーズンからはロビン・ファン・ペルシーが10番を着用しました。ギャラス退団後に10番を引き継ぎ、再び攻撃の中心選手がこの番号を背負う形になりました。
ファン・ペルシーは左足の高い技術、シュート、ボレー、セットプレーなどで得点を重ねました。もともとはより幅広い位置でプレーしていましたが、アーセナル時代後半には中央のストライカーとして得点源になっています。
ベルカンプがチャンスメーク色の強い10番だったのに対し、ファン・ペルシーはよりフィニッシャーとしての性格が強い10番でした。同じ番号でも役割が異なる好例です。
ウィルシャー、エジル、スミス・ロウへ続いた10番の系譜

2012年以降の10番は、アーセナルの育成組織出身者と創造性の高い攻撃的ミッドフィールダーが中心です。ジャック・ウィルシャー、メスト・エジル、エミール・スミス・ロウと続き、2024年夏にスミス・ロウが移籍した後はいったん空き番号となりました。
ジャック・ウィルシャーは2012年から10番を着用
ファン・ペルシーが2012年夏に退団すると、ジャック・ウィルシャーが10番を引き継ぎました。アーセナルのアカデミーからトップチームへ昇格した選手が象徴的な番号を背負ったことで、大きな注目を集めました。
ウィルシャーはボールを持って相手の中盤を突破するドリブルや、狭いスペースでのパス交換を得意としていました。ただしトップ下専任の選手ではなく、中盤の中央やインサイドハーフに近い位置でもプレーしています。
この点からも、「背番号10」と「戦術上のNo.10」は必ず一致するものではありません。ウィルシャーは2017/18シーズン終了後まで10番を着用しました。
メスト・エジルは11番から10番へ変更した
ウィルシャーの退団後、2018/19シーズンから10番を着用したのがメスト・エジルです。エジルは2013年にレアル・マドリードから加入した当初は背番号11でした。
ウィルシャーが在籍していたため10番を使用できませんでしたが、2018年夏に番号を変更しています。エジルはパスによるチャンスメークを最大の特徴とする選手で、一般的に想像される「10番タイプ」に近いプレーメーカーでした。
ただし重要なのは、エジルがアーセナルで最も印象的なプレーを見せた時期の多くは11番を着けていたという点です。選手の役割や能力と、ユニフォームの番号を完全に同一視しない方が歴史を正確に理解できます。
スミス・ロウは2021年に10番を引き継いだ
エジルの退団後、2021/22シーズンからエミール・スミス・ロウが10番を着用しました。ウィルシャーと同様、アーセナルの育成組織からトップチームへ上がった選手です。
スミス・ロウはパスだけでゲームを作る伝統的な司令塔とはやや異なり、スペースへ走り込む動きやドリブル、ゴール前への侵入を得意としていました。中央だけでなく左サイドでも起用されています。
2024年夏にフラムへ完全移籍したことで背番号10は空きとなり、2024/25シーズンはトップチームで10番を付ける選手がいない状態となりました。その空き番号を翌2025年にエゼが引き継いでいます。
アーセナルの10番はどんな選手が着けてきたのか
歴代選手を並べると、アーセナルの10番には一つの決まったタイプが存在するわけではありません。ただしベルカンプ、ファン・ペルシー、ウィルシャー、エジル、スミス・ロウ、エゼを見ると、技術力が高く攻撃に大きく関与する選手が多いことは確認できます。
ベルカンプ型は「得点と創造性を両立する10番」
ベルカンプはゴールだけを狙うストライカーではなく、前線で味方を生かす能力に優れていました。現代的に表現すれば、セカンドストライカー、攻撃的ミッドフィールダー、偽9番的な要素を組み合わせた選手です。
アンリら前線の選手が背後へ走るスペースを作りながら、自身は相手中盤とDFラインの間でボールを受けます。そこからラストパスやシュートにつなげるため、10番という番号のイメージと役割が非常に分かりやすく一致していました。
ファン・ペルシー型は「得点力の高い10番」
ファン・ペルシーの場合、ベルカンプよりもゴールを決める役割が強くなりました。特にアーセナル在籍後半はセンターフォワードとしてプレーし、ペナルティーエリア周辺でフィニッシュする場面が増えています。
そのため「10番はトップ下でなければならない」という考え方では説明できません。世界のサッカーでも10番をストライカーが着用する例はあり、アーセナルでもファン・ペルシーがその代表例です。
エジル型は「ラストパスを供給する10番」
エジルは歴代着用者の中でも、一般的な「司令塔」のイメージに近い選手です。相手守備陣の間へポジションを取り、前線へ決定的なパスを送る能力を特徴としていました。
アーセナルのプレミアリーグにおける歴代アシスト記録でも上位に位置しており、得点数だけでは価値を測りにくいタイプです。歴代10番を比較するときはゴール数だけでなく、チャンスメークやゲームへの関与方法まで見ると違いが分かりやすくなります。
エゼ型は「自分で運び、自分でも決める10番」
エゼはベルカンプやエジルと比べると、ボールを足元で受けて自ら前進するドリブルの比重が高い選手です。中央だけにとどまらず、左寄りの位置から相手をかわしてゴール方向へ進めることもできます。
現代サッカーでは、かつてのようにトップ下の狭いエリアだけでプレーする専門的な司令塔は減っています。その意味でエゼは、得点、ドリブル、チャンスメークを複数の位置から行う現代型の10番として見ることができます。
- ベルカンプは得点とラストパスを両立するセカンドストライカー型
- ギャラスは10番を着けた例外的なセンターバック
- ファン・ペルシーはフィニッシャー色の強いストライカー型
- ウィルシャーは中盤から前進できるミッドフィールダー型
- エジルはチャンスメークを得意とする司令塔型
- スミス・ロウは走力とゴール前への侵入を生かす攻撃的MF型
- エゼはドリブル、得点、チャンスメークを組み合わせる攻撃型
背番号10と戦術上の「No.10」は同じではない
アーセナルの10番について調べる際に最も混同しやすいのが、ユニフォームの背番号10と戦術上のNo.10です。この2つは別の概念です。実際、アーセナルでは背番号8のマルティン・ウーデゴールが攻撃的な中盤を担当するなど、番号だけではポジションを判断できません。
背番号10は登録上のユニフォーム番号
背番号10とは、そのシーズンに選手が使用するユニフォーム上の番号です。現在のアーセナルではエゼが10番、ウーデゴールが8番、ブカヨ・サカが7番といった形で番号が割り当てられています。
一度決まった番号にはクラブや選手の歴史によって象徴的な意味が生まれますが、サッカーの競技規則として「10番は攻撃的ミッドフィールダーでなければならない」と定められているわけではありません。ギャラスが10番だったことが分かりやすい例です。
戦術上のNo.10はFWの後ろで攻撃を作る役割
戦術用語としてのNo.10は、主にセンターフォワードの後方に位置し、相手の中盤とDFラインの間で攻撃を作る選手を指します。4-2-3-1なら、3人の攻撃的MFの中央が典型的なNo.10の位置です。
主な仕事には、前線へのラストパス、ターンしての前進、シュート、サイドへの展開、相手ボランチの背後でボールを受ける動きなどがあります。ただし現代では守備時のプレスや中盤への戻りも求められるため、昔の司令塔より仕事内容は広くなっています。
ウーデゴールは背番号8でも10番的な仕事をする
アーセナルでこの違いを理解するうえで分かりやすいのがマルティン・ウーデゴールです。ウーデゴールの背番号は8ですが、右のハーフスペースなど高い位置でボールを受け、ラストパスや攻撃の組み立てを担当します。
過去には4-2-3-1のトップ下としてプレーしたこともあり、戦術的な意味ではNo.10に近い仕事をする場面があります。一方、エゼは実際の背番号も10で、さらに中央の攻撃的な位置でもプレーできる選手です。
エゼとウーデゴールは役割が完全に同じではない
エゼとウーデゴールはいずれも攻撃を作れる選手ですが、特徴には違いがあります。ウーデゴールはパス交換やポジショニングを使った組み立てへの関与が多く、エゼはドリブルや縦方向への前進、ゴールへ向かうプレーを得意とします。
そのため「10番をエゼが着けているからウーデゴールは司令塔ではない」ということにはなりません。現代のアーセナルでは複数の選手が創造性を分担しており、一人の10番だけに攻撃を任せるチームではないと理解すると分かりやすいでしょう。
歴代10番を比較するときに知っておきたい注意点

アーセナルの歴代10番を検索すると、サイトによって選手一覧や着用期間が異なって見えることがあります。その最大の理由は、固定背番号制度が始まる前の試合まで「歴代10番」に含めるかどうかです。比較するときは基準をそろえることが重要です。
1993年以前は現在と同じ固定背番号ではない
プレミアリーグでは1993/94シーズンから固定背番号と選手名入りシャツが導入されました。それ以前は現在のように「この選手がシーズンを通して10番を所有する」という考え方ではありませんでした。
そのため昔の試合では、先発メンバーやポジションに応じて10番を着る選手が変わることがあります。チャーリー・ジョージ、リアム・ブレイディなど過去の名選手について「10番を着た」と紹介されることがありますが、ベルカンプ以降の固定背番号とは意味が異なります。
「歴代10番」と「10番タイプの選手」も区別する
アーセナルには10番を着けていなくても、10番的な役割を担った選手が数多くいます。ウーデゴールは現在8番ですし、過去にはセスク・ファブレガスやサンティ・カソルラなども創造性の高い中盤の選手として攻撃を組み立てました。
反対にギャラスのように10番を着けながらセンターバックだった選手もいます。「誰が10番だったか」を知りたい場合は背番号、「誰が司令塔だったか」を知りたい場合はポジションや戦術を見る必要があります。
ユニフォームを選ぶ場合はシーズンを確認する
歴代選手のユニフォームを探す場合もシーズンの確認が重要です。たとえばエジルはアーセナル加入時からずっと10番だったわけではなく、2013年の加入から2017/18シーズンまでは11番を着用し、2018/19シーズンから10番になりました。
ファン・ペルシーもアーセナル在籍初期は11番を使用し、2010/11シーズンから10番へ変更しています。選手名だけでなく「何年のユニフォームか」を確認すると、当時の正しい番号を選びやすくなります。
現在の10番を確認するときは最新シーズンの登録を見る
背番号は移籍や退団、シーズン前の番号変更によって変わる可能性があります。そのため「現在のアーセナル10番」を確認する場合は、古い選手紹介ではなく最新シーズンのクラブ公式情報やプレミアリーグの発表を見るのが確実です。
2026/27シーズンについてはエベレチ・エゼが10番として登録されています。検索結果には過去のスミス・ロウやエジルの記事も残っているため、情報の日付を確認することが大切です。
まとめ
2026年10月時点のアーセナルの背番号10はエベレチ・エゼです。2025年8月の加入時から10番を着用し、攻撃的ミッドフィールダーや前線でプレーしています。固定背番号制以降ではポール・マーソン、デニス・ベルカンプ、ウィリアム・ギャラス、ロビン・ファン・ペルシー、ジャック・ウィルシャー、メスト・エジル、エミール・スミス・ロウを経てエゼへ受け継がれました。特にベルカンプは11年間にわたり10番を着けた象徴的存在です。一方、背番号10と戦術上のNo.10は別物であり、現在も背番号8のウーデゴールが10番的な役割を担う場面があります。歴代選手を見る際は、1993年の固定背番号制導入前後を分けて考えると分かりやすいでしょう。

